KITCHENは、働くための練習ができる場所です。新しいことに挑戦したい、穏やかに仕事をこなしたいー。働くことへの想いは人それぞれ。ここでは、一人ひとりの気持ちにあった作業を提案します。主な仕事は、パン、焼き菓子、チョコレートの製造。調理の経験や、働いた経験がなくても心配ありません。専門スタッフが丁寧に指導しながらサポートします。それぞれのやってみたいことを大切にしながら、「働くことの楽しさ」「モノづくりの楽しさ」を感じてもらえる場所であることを目指します。
OUCHIのチョコレートは、Bean to Barスタイル*。ハイチ産カカオ豆の特徴である香ばしさを生かすため、余計なものは加えず香り高く、粗挽きの食感に仕上げています。
一人でじっくり味わうのも、みんなでわいわい食べるのもよし。味も香りも見た目も楽しんでいただけて、誰の心にも優しいチョコレートです。*Bean to Barとは…
カカオ豆〈bean〉から板チョコ〈bar〉にするまでの全ての工程を、一つの工房で行うことをいいます。OUCHIではその工程に、精神障害をもつ方々が関わっています。
Dark
Sea Salt
Basil
Black Pepper
bean to barをつくる工程には、集中力と手先の丁寧さが欠かせません。豆という自然な材料が、形を変えて板チョコができあがっていく過程は目で見てわかりやすく、また香りにはリラックス効果もあります。
視覚や嗅覚、触覚など感覚的に刺激を得られるチョコレートづくりは、心が不安定になりがちな作り手たちにとっても、良い効果を生んでいます。
生のカカオ豆を一つ一つチェックし、割れた豆やカビの生えた豆を取り除きます。その後、カカオ豆を焙煎し、水分を飛ばして香りを引き立たせます。
ゴムハンマーを使って、4ミリ大にまでカカオ豆を砕きます。
専用のウィノワーで、カカオニブと皮などを大まかに分けます。その後、手作業で雑味のもととなる幼根を取り除きます。
石製の専用メランジャーで、ニブときび砂糖を数時間混ぜていきます。熱が加わることで液状になります。OUCHIでは、よりカカオ豆の特徴を引き出すため、2割のニブを出来上がりの直前に入れることで、独特の粗挽きの食感が生み出されます。
細かな温度調整を行い、不安定なカカオの結晶を、安定した結晶に変化させます。これによりチョコレートのツヤや折った時のパキッとした質感を生みだします。
テンパリングが終わったチョコレートを型に流し込みます。
チョコレートをひとつずつチェックしながら包んでいきます。