足立区にある大内病院近隣にできるOUCHIは、精神障害を持つ人たちが地域に戻るためのサポートをする施設です。退院後の一時的な住居としてのグループホーム、就労訓練・就労場所としてのお菓子・パン工房とカフェ、ピアサポートや当事者研究などの各種ミーティングを行うための交流スペースを持つ施設です。
どんな人にとっても孤独はつらいものです。寂しくなったり不安になった時にいつでも、話ができる仲間がいる場所。それがOUCHIの目指す場所です。
OUCHIは精神障害を抱えた方の、「家に帰りたい」という気持ちや「一人暮らしがしたい」という気持ち、「働きたい」「人の役に立ちたい」「仕事を通して社会とつながりたい」という気持ち、「仲間が欲しい」という気持ちを大事にして、その人に合った支援をしていきます。
病院から地域に戻る力をつけるための
HOME。地域に戻ってから働くための場であり、みんなが集う場でもあるCAFE・KITCHEN。頼れる仲間や話せるスタッフがいつでもいて、なんでも話せる場である
SPACE。OUCHI全体で精神障害を抱える人たちを支えていきます。
OUCHIを出た後、楽しいことやうれしいこと、つらいことや不安なことなど、いろいろなことがあるでしょう。「誰かと話したい」、「誰かに会いたい」、「誰かの話を聞きたい」、「なんにもないけど、なんとなくいられる場所がほしい」、そんなときはいつでもOUCHIに来てください。スタッフも当事者も関係なく、みんなで支えあって地域で生活していく、そのための拠点として、OUCHIを役立てていただきたいと思っています。
目的に合わせた4つの機能を揃えています。退院後すぐから地域に戻った後まで、さまざまな形でサポートします。いつでも帰れる、安心できる居場所を目指します。
目的に合わせた4つの機能を揃えています。退院後すぐから地域に戻った後まで、さまざまな形でサポートします。いつでも帰れる、安心できる居場所を目指します。
自宅で自立した生活ができるよう練習する場所です。日々の生活に必要なことを学びながら、新しい住まいを見つけるまでの間の仮の住まいとして利用できます。賃貸マンションやグループホームを紹介して、新たな生活を送れるようにサポートします。退去後も心配事や不安な事があればいつでも話をしにきてください。また大内病院や就労支援の作業所などと連携して必要なサポートを提供していきます。
一人きりで頑張るのではありません。グループホームを利用している仲間やスタッフと一緒に一歩ずつ進んでいきましょう。
OUCHIメンバーはもちろん、地域の方もいつでも利用できる場所です。地域に戻った後も、生活に悩んだり不安に感じたときは、ぜひ気軽に遊びに来てください。いつでも立ち戻れる場所としてお待ちしています。また就労支援として、調理師とともに調理やフロア業務を行います。CAFEの仕事を通して、ステップアップを目指したり、人と接する楽しさを感じたり、その人に合った働き方を提案いたします。
精神障害を抱える人が利用できる就労支援施設です。働きたいという本人の意思を尊重するのはもちろん、「今まで働いたことがなくて…」という人にも、「働くことって楽しい」と思えるようなお仕事を準備しています。
仕事内容は、パン、焼き菓子、チョコレートの製造です。そんな難しいことできるの?と思われるかもしれませんが、パン・菓子専門スタッフが製造指導を行っていきます。その人に合った作業を提案し、安心して働ける環境作りを提供します。一人ひとりが持つ、やってみたいことや挑戦したいことを大切にして、自己効力感が得られる場所の提供を目指します。
OUCHIメンバーが利用できるオープンスペースです。定期的に当事者研究会やピアサポートミーティングなどを行い、生活のなかであった悩み事や病気への対策など、みんなでなんでも話せるプログラムを開催します。当事者参加型の地域交流イベントなども行っていく予定で、SPACE の利用は原則無料です。
精神疾患を持つ当事者が、自身のかかえる問題や身体の不調や症状、人間関係や日常生活における苦労などを「研究テーマ」とし、その出来事や経験の背景にある前向きな意味や可能性を自分らしい発想で、「自分の助け方」を見出していくプログラムです。
ピアとは仲間という意味を持ちます。同じような疾患や悩み、環境を経験した人に相談したり話を聞く場を設け、悩む当事者をサポートしていきます。